2017年8月17日木曜日

VMN Live! 『排便困難を呈する猫の尾根部腫瘤摘出手術』(ライブ手術)

8/17(木)夜から、VMN Live! 『排便困難を呈する猫の尾根部腫瘤摘出手術』(ライブ手術)を視聴しました。

今回の症例は、、、

(雑種猫、11歳、去勢オス)

【稟告】
 ・3ヶ月前より尾根部に腫瘍性病変を確認していたが
  ここ2~3日で急に大きくなり、痛みだした

【経過】 
 8月13日
 ・以上の稟告で他院より紹介
 ・当日FNAにて悪性間葉系腫瘤を疑う所見

 8月14日
 ・麻酔下にて、CTおよび生検を実施

【CT所見】
 ・右尾根部より尾側に腫瘍性病変が成長
 ・直腸を圧迫しているが、尾骨の骨反応はなし
 ・転移を疑う所見はなし

 ⇒ 飼い主と相談の上、病理検査の結果を待たずに、
   摘出手術を8月17日に実施

というものでした。

FNAとは、fine needle aspiration(穿刺吸引細胞診)のことで、バオでも日常的に行っている検査手技です。そこにあるカタマリが何であるかを針を刺して、針の中に入った細胞などをスライドガラスに吹き付けて標本をつくって染色して顕微鏡で観るわけです。

腫瘍か腫瘍ではないか。
良性か悪性か。
パーフェクトでは無くても、だいたいの方向性をご家族に示すことができます。

さて、今回のオペは、電気メスや超音波手術器を使用していました。
出血もあまり多くなく終わっていたと思います。

術前のCT検査は必須とお考えか?とDr.BAOが聞くと、血管などがよくわかるので、メリットがあると術者・講師の南先生。
腫瘍がどこにどんなふうに存在しているかで、そのあたりの判断はするべきでしょうね。
最近のエコーはかなり性能が良くなっていますので、CTの代わりにはなりませんが、ある程度の浸潤度合いの判断はできます。

今回は排便困難という症状があるから、オペに踏み切ったわけですね。
QOLがどれだけ低下しているかは、外科適応判断の大事なポイントですよね。

お盆明けで視聴する先生も少なかったのか、質問も少なかったですが、その中で3つ質問しました(^_^)3

バオはお盆休みはなかったのですが、今日は皆さんがお盆明けという感じでたくさんご来院いただきました。(なぜか初診さんも多かったですゞ)
これからだんだん季節の変わりめ的な体調を崩しやすい時期ですね、夏の疲れも出てきますしね。それはあなたのかわいいパートナーも同じかもしれませんね。

食欲や排泄の様子などをよく観察してあげてくださいね(^_^)ノ

では、まだまだ30度越えの大阪・豊中から
Dr.BAOでした(^_^)ノノ゛〜


2017年8月3日木曜日

VMN Live! 『胃腺癌切除術』および『腸管切除術』(ビデオ解説)

8/3(木)夜から、VMN Live! 『胃腺癌切除術』および『腸管切除術』(ビデオ解説)を視聴しました。
webセミナーです。

今回の症例は、、、

(ボストンテリア、7歳、8kg、未去勢雄)

【経過】
◆『胃腺癌切除術』
・2016年10月に近医にて胃腺癌との診断を受け、当院に紹介来院。
・腫瘤は胃底部に認められ、大きさは4.8cmであった。

⇒ CT検査にて局所リンパ節の軽度腫脹を認めたが、他臓器への転移は認められ
なかったため、後日開腹手術を実施した。

◆『腸管切除術』
・「胃腺癌切除」後4ヶ月頃より軟便を繰り返すようになり、近医で内科治療
 を受けていたが十分な改善は認められなかった。
・近医実施の腹部超音波検査にて小腸壁の肥厚をみとめたため、当院にて内視鏡
 とCT検査を実施。

⇒ CT検査にて回腸遠位から回盲部にかけて腸管壁の肥厚を認めたため、病変部
位の切除を実施した。

というものでした。
つまり、同じワンちゃんに時期をずらして2回違ったオペをすることになったわけです。

消化器外科は異物や腫瘍などで日常的に必要に迫られることですね。
今回のセミナーでは、胃の部分切除、盲腸の切除をしたわけです。

胃腸という食べたもの飲んだものの通り道に何か異常があれば嘔吐や下痢、便秘などの消化器症状が出ることになりますね。食欲低下・廃絶にも直接繋がる問題なので、内科的な対応に限界があれば速やかに外科に移行する必要がありますね。

やるべき事がちゃんとできれば、躊躇無く的確な対応ができるだろうという思いから、Dr.BAOはこういうセミナーも聴いて居るわけです。
最近は中医学の勉強の比重が大きくなっていますが、日常の診療に必要と思われることはその合間にチョコチョコ勉強しています。

台風が近づいているようですね。
被害、最少を祈ります。

Dr.BAOでした(^_^)ゞ



2017年7月31日月曜日

日本ペット中医学研究会 関西地区症例検討会@神戸 7/30

7/30(日)は、日本ペット中医学研究会 関西地区症例検討会@神戸 に参加致しました。
というか、わたくしDr.BAOは関西支部長ということになっておりますので、ね。

さて、今回は、午前の部、イスクラ産業の社員の方による中医学の基礎講座。「五臓について」でした。前回「気血津液」についての回では指名されまくりで、うまく答えられず、悔しい思いをしましたので、今回は範囲が分かっておりましたので、一応予習していきました! すると、一度だけ指名されただけでした。ま、そんなもんですね。

で、午後からは、今度台湾で発表する先生のご講演の予行演習を兼ねた講演「未病から養生へ」というものでした。
西洋医学で扱わない、病気になる前の状態への対処の「未病」への対応、そして一旦病気が治った後のQOL維持としての「養生」の考え方の中での、我々の診療の進め方ということでした。

最後は、JPCM(日本ペット中医学研究会)の学術委員の先生が「皮膚病の症例」難治症例3例を中医学的にアプローチした症例を報告いただきました。

わたくしDr.BAOは、やや病み上がりモードで、皆さんはちょっと違和感があったようですが、まあそんな一面もあるということで笑

今日も楊達老師のご解説が、いろいろしみじみありがたかったです。
明日からの診療に必ず反映させていきます!

国際中医師のライセンス試験を受験しようかと思っています。
準備期間が短いので、かなり厳しい状況ですが、まあやれるだけやってみようと思っています。
ガイダンスなども東京であったり、試験も東京で二日間ありますので、そういう時は休診になります。またお知らせしますので、何卒ご了承の程よろしくお願い致します。

まだまだ暑い日が続きますね。
みなさま、そしてみなさまのかわいいパートナーが無事夏を乗り切られることをお祈り申し上げます(^_^)ノ゛

Dr.BAOでした〜🍀


2017年7月27日木曜日

VMN Live! 『骨頭切除術』

7/27(木)夜、VMN Live! 『骨頭切除術』webセミナーを視聴しました。

 、また、骨頭切除でした(^_^;)ゞ

今回の症例は、

(柴犬、去勢オス、12歳)  

【経過】
2017年7月16日
・朝階段を踏み外して、キャンキャン鳴いて右後肢挙上
 レントゲン検査にて、右股関節脱臼と診断

・同日麻酔下にて、非観血的股関節脱臼整復を行い、
 ケージレストにて様子観察

2017年7月23日
・レントゲン検査にて右股関節再脱臼を確認
 手術による根治が必要と判断した

⇒ 27日手術

というものでした。

講師(術者)の南先生曰く、20kgくらいまでの犬ならば、股関節脱臼に対しては大腿骨頭切除術で対応できると。

実際、外れているからOPE、ではなくて、脱臼しているために痛みやどれだけの支障があるか、ということが手術を選択するかどうかの判断のもとになると思います。

高齢で麻酔のリスクが高いなどの場合、股関節脱臼の温存法というものもあります。脱臼の方向と程度にもよりますし、動物の大きさにもよりますが、脱臼部位で新たに関節させるというやり方。痛みがコントロールできればの話ですけどね。
バオではそういうケースもあります。あと鎮痛剤、漢方薬、レーザー照射、リハビリテーションなど駆使しますけどね。

骨外科は交通事故が減少したこともあり、先天的素因+偶発的外力というケースが主になっていますね。
先天的素因があるのか? 偶発的外力を最小限にしていくのにはどうすればいいのか。
主治医の先生にご相談下さいね。

大暑(7/23)を過ぎ、まだまだ暑い日が続くでしょうが、あれっ?って過ごしやすい日もあるのではないでしょうか。夏バテは長引く残暑中にも起こることですし、まだまだ熱中症への注意も必要ですね。

皆様、そしてかわいいパートナーも、ご注意下さいね。

Dr.BAOでした(^_^)ノノ゛

追伸、表題などが前回のモノになっておりました。訂正致しますm(_ _;)m 2017.07.29


2017年7月18日火曜日

VMN Live! 『大腿骨頭壊死症 右側大腿骨頭頚部の切除術』

7/13(木)、(以前なら午後診終了後、と言ったところですが、現在木曜・土曜・祝日の午後休診していますので) 夜からVMN Live! 『大腿骨頭壊死症 右側大腿骨頭頚部の切除術』を視聴しました。

大腿骨頭壊死(レッグ・ペルテス病)は、犬の場合、成長期の小型犬にみられ、詳細な原因は不明ですが、大腿骨頭への血行が悪化し、虚血性に大腿骨頭が壊死性の変化を起こし、骨質の変化、変形を起こし、疼痛感から患肢を挙上するようになり、患肢の筋肉の萎縮を伴うようになる疾患です。大概、消炎鎮痛剤では限界があり、患者が若齢ということもあり、外科的に大腿骨頭を切除する方法がとられます。

大型犬、ヒト(人にも同様の疾患があるのですね。骨切り術や人工関節置換術などが行われるようです)の場合は、骨頭切除だけだと、後々支障が出る場合がありますが、小型犬は元々体重も軽いので、骨頭切除による仮関節形成でほぼ一生支障が無い場合が多いです。

と、先に大腿骨頭壊死について書きました。

で、今回の症例は、、、
(トイプードル、1才齢、未避妊雌、体重2.3kg)

【経過】
・1ヶ月前から右後肢跛行で紹介病院を受診
・紹介病院で大腿骨頭壊死症を診断され、手術を希望し当院を紹介受診

・歩様は右後肢の非負重性の跛行が認められ、触診では右股関節の伸展痛と
 大腿部筋量の減少が認められた

・股関節のレントゲン画像では、両後肢の大腿骨頭頚部の変形が認められ、
 特に右大腿骨頭で重度に認められた

⇒ 今回疼痛のある右股関節の症状緩和のため、右側大腿骨頭頚部の切除を実施

というものでした。

診断はレントゲン検査。
CTやMRIがだんだん小動物医療の現場でも一般的になりつつありますが、レントゲン検査も症例によっては最も有効な診断方法になり得ます。

あらゆる場面で、動物さんに負担をかけず最大限の結果を出す。
バオが日頃心がけていることです。

この外科も、対象動物さんが若齢ということでオペが第1選択になりますね。
でも、同様な疾患でも、高齢の変形性関節症などは、どちらかというと内科的な治療が優先されるとDr.BAOは考えますし、実際鎮痛剤、漢方薬などを使用し、後はレーザー照射やリハビリなどを交えて、少しでも良い状態をキープすることに重点を置いています。

さて、全国的にぼちぼち梅雨明けですね。
雹が降ったところもあるみたいですが(^_^;)
ゲリラ豪雨もありますし、引き続き熱中症もお気をつけ下さいね。

Dr.BAOでした(^_^)ノノ゛


2017年7月9日日曜日

WJVF 第8回大会に参加して

7/9(日)は、WJVF 第8回大会@ニューオータニ大阪に行ってきました。

このブログも長い間お休みさせて頂いておりましたが、ブログを休んでいただけというわけではなく、不肖Dr.BAO GWくらいから体調を崩してしまい(多分 自律神経失調)、セミナー・学会を休ませていただいて居ったわけです(診療はつづけておりました)。
おかげさまで、体調はかなりの改善がみられ、ようやくセミナー・学会解禁! としたわけです。

午前の部は、Dr.BAOの超優秀な大学の後輩、岡山の小出先生の「スペシャリストが教える手術デバイスのABC-電気メスの使い方から最新機器まで-」を聴講しました。
バオにも開業以来様々な手術機械を導入してきましたが、比較的最近導入したCOVIDIEN ForceTriadは、高性能の電気メス(モノポーラ、バイポーラ)そして、血管や組織をシーリングできるデバイスが使えます。これ小出先生が使っていて、いいよと言っていたので、買ったわけですが笑、ですので今日の講演でも褒めてました笑。いや、実際、非常に良い機械だと思います。
あと超音波手術器。これも大事な血管や神経組織を残して実質臓器を破砕・乳化・吸引してくれる優れものです。バオではSonoCureを使っています。
しかし、それぞれの機械にも使用上の注意というものはあるわけで、たくさん外科を手掛けている小出先生からそのあたりのコツみたいなものを聴けるかなと期待しての参加でした。得るところが多かったです。嬉

さて、ランチョンセミナーは、VetDermTokyoの島崎先生による「犬アトピー性皮膚炎の多面的な攻略法」という内容でした。どこの病院も、バオでも時々苦労するアトピー性皮膚炎。そもそもこの病気は『多因子疾患』であると。遺伝、掻痒、IgE産生異常、皮膚のバリア機能、皮膚の乾燥、外耳炎、マラセチアの増殖、食物アレルギー、環境アレルゲン、膿皮症などの因子がからまった疾患であると。
アトピー性皮膚炎の治療は、
1. 悪化因子の検索と対策
2. 衛生状態の向上
3. 薬物療法
 であると。
で、苦労している症例は、3.しか行っていない、という考え。
なるほど。
昨年から良い薬(アポキル)が出て、スゴく効いてくれるケースもあれば、あれっ?というくらい効かないケースまで様々。その効かないケースは、きっと、1. や2. をおろそかにしていると。
なるほど。。
ランチョンセミナーって、セミナー前に少し時間があって、その間に提供されたお弁当いただいてからのセミナーですが、時間は長くて1時間。
今日のその1時間は、すごく有意義な1時間でした。

さあ、午後の部、の前に、機械や器具や書籍その他の展示会へ🐾🐾🐾

去年、なんかしょぼいな〜と思った展示会場。今年はまあまあかな。
でも、よく見ると、大企業が中心部でドーンとブースを出してるけど、いつもは2枠使ってた器械屋さんが1ブースだったり、こんな所にも何チャラミクスの格差拡大がみられるのかなとか。。。

さあ、午後の部〜!!
と思う頃から、ややしんどくなってきちゃって、ここでリタイア。
体調崩してから初のセミナー・学会参加なので、半分リハビリかな苦笑

帰りは、お決まり、スイーツ買って帰りました✨️

夕方から雷バリバリ⚡️⚡️の吹田・千里山からでした〜
熱中症お気をつけ下さいね〜\(^_^)/\▼・ェ・▼/\=^_^=/

Dr.BAOでした。


2017年4月26日水曜日

「常識を疑え!ドッグフードにまつわる常識を再検証!」

4/26(水)午後診終了後、「常識を疑え!ドッグフードにまつわる常識を再検証!」webセミナーを視聴しました。

講師は宮崎大学の鳥巣先生。

産学協同でドッグフードを作った話。
鳥巣先生が日頃疑問に思っていた点、希望することを込めた新しいフード。

その過程で出てきた様々な問題点。
常識と思われていたこと(教科書的なこと)が全く間違っていたり。。
この例は、ドッグフードの胃内滞留時間。6~8時間経っても、かなりのパーセントのフードが胃内に残っているという事実。これにはDr.BAOもさすがにビツクリ(゚ロ゚屮)屮

で、鳥巣先生は胃内からなるべく早く出ていくフードの開発を目指したと。

で、実際そういうフードの開発に二年かけて成功したということでした。

バオではまだこのフードは試していませんが、近々、導入してみたいと思います。

以前もあったのですが、小型犬なのに、(たぶん割安なので)かなり大きな袋のドッグフードを購入して、何ヶ月もかけてあげているケースがあり、そのワンちゃん、よく吐くと。
やはりドライフードは最後に表面コーティングにオイル(油脂)を使用しますので、それが酸化して劣化していくからでしょうね。
なので、なるべく小袋(やや不経済ではありますが、、、)のドライフードをマメに開封していった方が、そういうトラブルは少なくなる気がDr.BAOもします。実感として。

食べることは生きること。
生きることは食べること。

ウチの薬膳のウェブサイトにもDr.BAOは書いていますように、食の重要性は重々感じておりますので、これからも栄養学、大事にして、勉強を重ねていく所存です、のDr.BAOでした〜

お疲れ様です〜(^_^)ノノ゛