2017年4月26日水曜日

「常識を疑え!ドッグフードにまつわる常識を再検証!」

4/26(水)午後診終了後、「常識を疑え!ドッグフードにまつわる常識を再検証!」webセミナーを視聴しました。

講師は宮崎大学の鳥巣先生。

産学協同でドッグフードを作った話。
鳥巣先生が日頃疑問に思っていた点、希望することを込めた新しいフード。

その過程で出てきた様々な問題点。
常識と思われていたこと(教科書的なこと)が全く間違っていたり。。
この例は、ドッグフードの胃内滞留時間。6~8時間経っても、かなりのパーセントのフードが胃内に残っているという事実。これにはDr.BAOもさすがにビツクリ(゚ロ゚屮)屮

で、鳥巣先生は胃内からなるべく早く出ていくフードの開発を目指したと。

で、実際そういうフードの開発に二年かけて成功したということでした。

バオではまだこのフードは試していませんが、近々、導入してみたいと思います。

以前もあったのですが、小型犬なのに、(たぶん割安なので)かなり大きな袋のドッグフードを購入して、何ヶ月もかけてあげているケースがあり、そのワンちゃん、よく吐くと。
やはりドライフードは最後に表面コーティングにオイル(油脂)を使用しますので、それが酸化して劣化していくからでしょうね。
なので、なるべく小袋(やや不経済ではありますが、、、)のドライフードをマメに開封していった方が、そういうトラブルは少なくなる気がDr.BAOもします。実感として。

食べることは生きること。
生きることは食べること。

ウチの薬膳のウェブサイトにもDr.BAOは書いていますように、食の重要性は重々感じておりますので、これからも栄養学、大事にして、勉強を重ねていく所存です、のDr.BAOでした〜

お疲れ様です〜(^_^)ノノ゛



2017年4月23日日曜日

「画像診断集中講義」セミナー

4/23(日)は朝から学際企画「画像診断集中講義」セミナーに行ってまいりました。
今日は尼崎。

もうアホみたいに真っ青な空。
イイ天気でしたね。

さて、今日の講師は日本小動物医療センター画像診断部 副部長 戸島先生。
この先生は、以前、北摂夜間救急動物病院のビルにあった『獣医教育・先端技術研究所』のレジデントをされていて、Dr.BAOがそこであった腹部エコーの実習シリーズでお世話になったのでした。

今日はセミナー初っぱな、私に気づかれて、先生から挨拶をしてもらいました。まあ、ど真ん中の一番前に座ってましたから笑
しかも! 先生からセミナー内容の質問を珍しく会場の参加者にされて、Dr.BAOは2番目に名前を呼ばれて指名されました😱💦笑 ちゃんと正解!笑

あ、さてー、内容ですが、
今回はシリーズ?第一弾 腹部編ということで、
肝臓
脾臓
腎臓
副腎
膀胱
前立腺
消化管
膵臓
という臓器に関して、
エコー像から病気を読み解いていくという先生ならではのアプローチ。
"こういう病気はエコーではこう見える"というのは、現場では実はあまり役に立ちません。
"エコーでこう見えた。それはどういうことだ!?"という読み解きがとても役に立つ。

先生はそういうアプローチで、エコーをバンバン使っていこうと鼓舞しているかのようでした。ヤルね(^_-)-☆

内容はここではお伝えしませんが、これからのバオでのエコー検査が変わると、断言します!笑
検査時にいろいろご説明することに戸島パウダーをおかけいたします〜\(^_^)/笑

最近消化器症状のワンちゃん・ネコちゃんが増えています。季節の変わりめ的な影響が出ているのではと考えられます(中医学的にも)。あなたのかわいいパートナーの状態をよく観察してあげて下さいね👀✨️

ではでは、サザエさんシンドロームに陥ってないで、今日の青空みたいな気持ちで月曜からがんばりましょう(^_^)ノ〜


2017年4月17日月曜日

先制動物医療研究会 特別講演会"攻める栄養管理という新しい考え方"

4/16(日)は、先制動物医療研究会 特別講演会"攻める栄養管理という新しい考え方"に参加するために、東京国際フォーラムに行ってきました。

先制動物医療研究会はこのたび立ち上げられた新しい研究会。

設立趣旨は、要約すると、「家庭動物、畜産動物が、病気にならないためにやれることをやっていこう(病気になってからのことを研究・実践する研究会・学会は山とある、ので。。。)」という本当の意味での予防医療を実践するための会であると。

いいですね。
ここのところのDr.BAOの考えと一致していることは、このブログを読んでいただいている方にはおわかりですよね。

ちゃんと朝から行ってきましたよ。

まず会長である日本獣医生命科学大学の荒井先生から、「新しい動物医療システムの構築」と題して、研究会設立の経緯・趣旨をからめた、獣医界を取り巻く状況などをふまえての、真の予防医療の重要性を述べられました。

次に、同じ日本獣医生命科学大学の岡田先生が「米国においてのペットフード事情から学ぶ獣医師の責任」というテーマで、栄養学的な切り口を示して下さいました。

午後のセッションは、BalanceIT社長(獣医師)のDr.Sean Delaneyの特別講演。
1. 「ペットの肥満の栄養管理」
2. 「手作り食の落とし穴」

1.は、大学教育で「肥満」というレクチャーは全体の0.03%の時間なのに、小動物の一般外来の症例の40%が(主訴がそうというわけでは無いが)肥満である、と。つまり、臨床において、我々は実践しながら学んでいかねばならないわけで。
明日から、直接ご家族にお話しできるネタもそこそこ仕入れました(笑)。

2. は、近年、ペットの子供化、フードへの不信感、ご家族の哲学、ご家族の時間的経済的余裕などから、ペットフードではなく、手作り食を家庭動物に与えるご家族が増えている。しかし、間違った情報などから、栄養学的には不適切な栄養管理になっている場合が多い。
Dr.Seanが開発したソフトでかなり速く、食材や体重などの入力から、該当するレシピが示される。
(ちょっとCMも入ってましたが、元々はUC Davisの先生でもあったので、いろいろ有用な情報も聴けました)

東京国際フォーラム。いいですね。
自分が何か講演をすることがあれば、ぜひこの会場でやりたいと、思って帰って来ました。笑


東京や神戸のセミナー時に(アルコールを)飲む(もちろんセミナー修了後ですよ!)、というパターン。(それ以外は最近ほんとに飲みませんね)
帰りはずっとiPadでまた別のレクチャー動画をずっと観ながら🍷チビりながら、新大阪に。

さあ、桜も残り咲き。
自律神経のバランスが崩れやすい時期。
リフレッシュして乗り越えましょう\(^_^)/

Dr.BAOでした〜(^_^)ノノ゛


2017年4月13日木曜日

VMN Live! 『膣腫瘤(ビデオ解説)』『腹壁脂肪腫、肝臓腫瘤切除(ビデオ解説)』

4/13(木)午後診終了後、VMN Live! 『膣腫瘤(ビデオ解説)』『腹壁脂肪腫、肝臓腫瘤切除(ビデオ解説)』を視聴しました。

ライブのようでライブで無い、べんべん、の解説でした。
(ライブでビデオの解説ということです。すみませんゞ)

1.『膣腫瘤』
〔雑種(チワワ・トイプードル)、7歳、雌、体重3.4kg〕

【経過】
・先月より、排便時に疼痛症状を示し、肛門周囲が腫れているとの主訴にて 
 動物病院を受診。
・触診にて、肛門周囲から骨盤腔内にかけて、最大径約10cm程の巨大腫瘤を
 発見した。
・CT検査で、直腸腹側、そして膀胱・尿道の背側に位置する巨大な腫瘤病変を
 確認。
・Tru-cut 生検にて平滑筋腫と診断された。

⇒ 子宮頸部もしくは膣原発の腫瘍を疑い、後日、開腹手術を実施した。
というものでした。

講師(術者)はいつもの南先生。

今回の膣腫瘤は「平滑筋腫」でした。バオでもつい最近同様のオペがあり、同じ「平滑筋腫」でした。で、そのワンちゃんも未避妊で、同時に卵巣子宮全摘術も行いました。
講師の南先生曰く、卵巣を取った場合、再発・増殖は最低限に抑えられる、とのことでしたので、少し安心しました。今度ご家族にもそう話すつもりです。

さて、2. 『腹壁脂肪腫、肝臓腫瘤切除』
(ミニチュアシュナウザー、12才、雄)

【経過】
・2013年7/3に右腹壁に腫瘤を主訴に紹介受診。
・CT検査にて腹壁に 5 × 5.8 × 6.0cm の腫瘤と肝臓に 2.8cm 大の腫瘤が
 認められた。
・腹壁のマスに関しては、細胞診で脂肪腫と判断された。
・飼主との相談の結果、経過観察を希望されたため紹介病院で実施していた。

・2017年2/4に腫瘤が大きくなって来たとのことで受診。
・CT検査にて腹壁に 7.2 × 10.6 × 7.9cm の腫瘤が認められ、腹腔内にせり
 出し膀胱、前立腺を圧迫している。
・また肝臓の外側左葉に 8.3 × 6.7 × 6.0cm 大の腫瘤が認められた。

⇒ 飼主が手術を希望されたため2/25に手術を実施した。
というものでした。
肝臓の腫瘍、先日エコー検査で肝臓と脾臓に腫瘤が確認できたケースは、貧血、腹水(腫瘍からの出血の疑い?)があり、輸血の必要ありと判断し、夜間病院での受診をおすすめし、ご帰宅。夜間病院からの連絡無し(行かれなかった?)、どうされたかの確認していないのですが、若干しづらく。。。ゞ
夜間はCTもあり、麻酔→CT→オペを期待していたのですが。。
ま、最終、ご家族の判断ですので。
貧血が無ければ、バオでもお引き受けしたと思います。
動物さんの『血液バンク』を熱望いたします。
それと、筋間の脂肪腫はバオでも何例かありますね。案外止血作業に時間がかかったのは今回の例と同じです。血腫作らないように、慎重な作業が必要なのです。

という感じでした。
今回はけっこう質問しました。
ライブセミナーの良いところですね。
その場で回答してくれますので。

桜も🌸大阪はソメイヨシノはぼちぼち満開を過ぎ、次は八重桜かな??🌸🌸🌸
花冷えなどお気をつけられて、かわいいパートナー共々ご自愛下さいね🍀

Dr.BAOでした〜(^_^)ノノ゛




2017年4月10日月曜日

慢性腎臓病(CKD)における経口プロスタサイクリン誘導体製剤 ラプロス®の治療結果

4/10(月)午後診終了後『慢性腎臓病(CKD)における経口プロスタサイクリン誘導体製剤 ラプロス®の治療結果』というwebセミナーを視聴しました。

『ラプロス』新しい猫の慢性腎臓病のお薬です。

新しいクスリはまず勉強ですね。

クスリ自体は本日4/10病院に到着したばかりのホヤホヤです笑
で、早速webセミナー視聴しました。

講師は動臨研の高島先生、竹中先生それぞれが薬剤の解説をしつつ、治験の結果をレクチャーしてくれています。

うーん、良い薬、な内容だなー。。
いいかもしれない。

但し、一番知りたかった、これまでのACEIを使ってきた症例にどのように移行? 併用していくのか?が全く分かりませんでした。

そのような内容の報告もこれから出てくると思います。

これまでと同様、バオでは新しいクスリはすぐには使わず、ちゃんと勉強して、何となくの周りの状況をじっくり見極めながら、使用していく予定です。

『ラプロス』の詳細については、ここには書きません。
また機会あればお知らせします。

Dr.BAOでした。
ちょっとヘロってます〜(〜〜)〜朝から今まで働き続けでした〜
皆様もお疲れ様でした〜


2017年4月9日日曜日

VETS CHANNEL『胆嚢摘出03』

4/9(日)花曇りの午後、VETS CHANNEL『胆嚢摘出03』を視聴しました。

webセミナーです。

講師(術者)は手術屋 中島先生。

胆嚢摘出はいろいろな先生のいろいろな方法を学ばせていただいています。

中島先生はまず胆嚢管のけっこう胆嚢寄りの所をまず露出して、そこを結紮してから、胆嚢を剝離する方法。
かなりたくさんの症例数をこなす中で編み出した技?でしょうから、いろいろ的を得ている面もあると思います。
それに中島先生は、特殊な手術機器を使わず、一般の外科器具でやってしまうところがすごい。
Dr.BAOは南先生のキューサーや電メスなどを使った方法を一番見ているので、実際はそちらに近いですし、そのような機器も揃えています。

今回の症例は、
・犬種: Mダックス/オス
・年齢: 11歳
・体重: 4.9kg

どのような理由で胆嚢摘出に至ったかは、このサイトではあまり重視しませんので、経緯は不明。
で、摘出した胆嚢にはポリープらしいものがあり、胆石も数個見つかりました。

胆嚢摘出に関しては、獣医師により判断に幅があるかもしれません。
中医学も もりもり勉強しているDr.BAO的には、やはり取りたくない臓器のひとつ(まあ、全部そうなんですけどね。でも、必要ならちゃんと外科もしますよゞ)。
胆嚢粘液嚢腫、胆石症などではバオでもご家族の同意があれば摘出すると思います。

Dr.BAO的お花見は、狂犬病集合注射会場の小学校や公園で、あ〜、咲いてる〜、きれいや〜、みたいな感じです。
休診日(日曜)でセミナー学会がない日(今日みたいな日)は、結局、体調調整日になってしまう今日この頃、寄る年波(T_T)

で、明日は昼からその狂犬病集合注射へ。。。
がんばりまーす\(≧_≦)/

皆様も季節の変わり目、かわいいパートナー共々、ご自愛下さい〜🍀
Dr.BAOでした〜(^_^)ノノ゛