腟の平滑筋腫は良性の腫瘍で、摘出時は比較的癒着が少なく、ポロンと取れる感じです。
今回のケースでは排尿困難という症状でしたが、場所やその大きさによって症状は様々で無症状のこともあります。
前縦隔は胸腔の心臓の前方です。そこの腫瘍を取るとなると当然開胸手術になります。
開胸手術は開腹手術より呼吸管理などが複雑になりますが、それほど特殊な事ではありません。ただ、腫瘍の大きさによっては、胸骨正中切開が必要になります。
今回の腫瘤も血管の侵入が多くあり、止血に苦労していました。そこでもピンセット型の電気メス(バイポーラ)が活躍していました。あと綿棒も癒着をはがす際にはことのほか役に立つのです(腹腔でも)。
開業していて、日常自分ですべての病気に遭遇する人はまず居ないと思います。
見聞を広げ、いざという場合に備えることが重要だと思います。
近頃はややこしい症例を全部外部に丸投げする病院が増えつつあると聞きます。
トラブルを避けるためだとか、ま、いろいろ理由はあるでしょうが、患者さんがあちこち行くことになり、何より動物にとっていかがなものかと思うこともあります。
バオでも特殊なオペは外部委託致しますが、できるだけ多くのオペを自院で行う努力はこれからも怠らないようにしたいと思います。
では、また。
Dr.BAOでした〜(^_^)ノ゛
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