7/21(木)午後診終了後、VMN Live! 1. 腸切開による異物摘出術 2. トゥルーカット生検(肝臓) 3. 頸部椎間板ヘルニアに対する腹側減圧手術 4. 「胃小腸バイパスおよび壊死小腸摘出後、腸管端々吻合術」を視聴しました。
Liveではなく、ビデオの解説でした。
まず4. は、
【症例】小型雑種犬、避妊済みメス、7歳
【経過】
半年前より持続する体重減少(5kgから3kg)
嘔吐の精査、下痢はなし
【一般身体検査】
体重3kg、T 38.9 P 150 R 30
かなり栄養状態が悪く、脱水も見られる。
【血液検査】
WBC=13800、Hb=12.4、Plt=421000、BUN=18、Cre=0.4
GPT=25、ALP=252、ALB=2.1、CRP=5.6、Lip=63
【腹部超音波検査】【無麻酔CT検査】
腹腔内管状構造物に液体貯留像あり。
消化管との連続性は不明
→ 以上の検査所見により、試験的開腹をライブ配信で実施
【手術所見】
・重度の胃拡張
・広範囲に小腸の捻転とうっ血、一部は壊死
・壊死腸管の吻側に腸壁が肥厚した狭窄部位を確認
・同部位を生検後、無処置にて閉腹
という症例の再手術。
空腸側側吻合術と、回腸?端々吻合術でした。
でも、術後2日で突然死、とのことでした。
飼い主さんが希望されたオペとのことですが、複雑な気持ち。
ま、納得されれば、いいといえばいいのですが。
わたくしDr.BAOはどうしてもまず動物さんの気持ちを考えてしまうので、何回もオペをするのはどうしても考えてしまいます。
今回の症例も、1回目の開腹で、できるだけの事をする態勢を整えて、1回で済ます努力をする方が良いのではと思ったりもしました。
1.は種が空腸に詰まった例。
「種」果物の季節のこれからはほんと気をつけて下さいね!!
2.は、1.の例で、肝臓に腫瘤があり開腹時に生検したと。
質問で、腫瘤小さいから摘出で良かったのでは、とのツッコミ。
Dr.BAOもそう思いました。
3.は頚部椎間板ヘルニアの腹側アプローチによる減圧術。
椎間板ヘルニアはグレードによりオペが必要とDr.BAOは考えています。グレードが低ければ鍼治療、レーザー治療、漢方も含めた内科療法で症状改善例がまあまああるからです。
グレードの高いものは飼い主様の希望により、CT検査、オペの流れの場合もあります。
すべてケースバイケース。飼い主様との話し合いの結果によります。
というような内容でした。
暑くなってくると、ご来院の時間帯も結構みなさんシンクロしちゃいますよね。
涼しめの朝イチ、日が落ちて少し温度が落ちた午後診後半。
病院内部は新しいエアコンでそこそこ冷やしております。
冷やしちゃいけない動物さんは、先にお預かりして、冷房のない部屋に移したりもしています。
移動の手段、にもよりますね。
駐車場からの移動数分間。が勝負?笑
クーリンググッズなどをうまく使って、ご来院下さい\(^_^)/
Dr.BAOでした〜(^_^)ノノ゛〜♪
2016年7月21日木曜日
2016年7月20日水曜日
アポキル®錠 発売開始記念企画 第2弾 SPEED KING 〜犬における次世代のかゆみ治療薬〜
7/20(水)お昼から夕方の合間に、"SPEED KING 〜犬における次世代のかゆみ治療薬〜"のウェブセミナーを視聴しました。
今回の講師は、東京農工大の西藤先生。めっちゃ関西弁笑。
表題にもあるようにアポキル錠発売記念セミナー第2段だけど、まだ病院には届いていない。
もう出ると思いますが。。
使ってみたい症例がいくつもあって、そんな話を少し前からしていて、患者さんからもまだか?のツッコミが入りそうですよ。
イイお薬みたいですね。
あとは価格がどうなんだろ。
副作用は?というところだけど。
副作用に関しては、この薬剤自体の副作用は、尿路感染・膀胱炎、嘔吐、下痢、外耳炎、膿皮症、あとは造血系などの血液疾患も可能性があるかもです。
お薬である以上、副作用とは無縁ではないわけですね。
ただ、メーカーから聞こえてくるのは、ステロイドよりはイイってことですね。
使ってないので、実際わかりませんが、治験段階の専門医からはそのような話ばかりが聞こえてくるわけです。
信じたい。
でも、鵜呑みはダメだ。
心の声がささやいています。
ひさびさ、出たとたんに使い始めるであろうこの薬を、できるだけその前に実体を捉えてやろうと、情報ある度にチェックしているDr.BAOでした〜。
もうほぼ梅雨明けですね。
夏を、快適に、かわいいパートナー共々過ごしていただくために、ご家族も今一度、いろいろ考えてあげて下さいね\(^_^)/\▼・ェ・▼/\=^_^=/
ではでは〜(^_^)ノノ゛
今回の講師は、東京農工大の西藤先生。めっちゃ関西弁笑。
表題にもあるようにアポキル錠発売記念セミナー第2段だけど、まだ病院には届いていない。
もう出ると思いますが。。
使ってみたい症例がいくつもあって、そんな話を少し前からしていて、患者さんからもまだか?のツッコミが入りそうですよ。
イイお薬みたいですね。
あとは価格がどうなんだろ。
副作用は?というところだけど。
副作用に関しては、この薬剤自体の副作用は、尿路感染・膀胱炎、嘔吐、下痢、外耳炎、膿皮症、あとは造血系などの血液疾患も可能性があるかもです。
お薬である以上、副作用とは無縁ではないわけですね。
ただ、メーカーから聞こえてくるのは、ステロイドよりはイイってことですね。
使ってないので、実際わかりませんが、治験段階の専門医からはそのような話ばかりが聞こえてくるわけです。
信じたい。
でも、鵜呑みはダメだ。
心の声がささやいています。
ひさびさ、出たとたんに使い始めるであろうこの薬を、できるだけその前に実体を捉えてやろうと、情報ある度にチェックしているDr.BAOでした〜。
もうほぼ梅雨明けですね。
夏を、快適に、かわいいパートナー共々過ごしていただくために、ご家族も今一度、いろいろ考えてあげて下さいね\(^_^)/\▼・ェ・▼/\=^_^=/
ではでは〜(^_^)ノノ゛
2016年7月14日木曜日
VMN Live! 1.『試験開腹術』 2.『キアリ様奇形』
7/14(木)午後診終了後、ウェブセミナー VMN Live! 1.『試験開腹術』 2.『キアリ様奇形』を視聴しました。
内容は、
1.『試験開腹術』
(猫、アビシニアン、去勢雄、5歳)
3日前から頻回の嘔吐と食欲不振で来院
初診日に造影検査を実施。胃から造影剤が排出されなかった。
翌日エコー検査を実施。十二指腸あたりが高エコーとなっていたが、
明らかな異物や閉塞性病変は検出されなかった。
⇒ 内科的に治療したが反応がうすく、嘔吐も落ち着く様子が無かったため、
試験開腹を提案
2.『キアリ様奇形』
(犬、キャバリア、避妊雌、7歳9ヶ月)
2015年11月
当院受診
以前よりスクラッチ行動あったが、10月下旬より頸部痛を認めた。
院内の神経学検査にて
・左側前後肢不全麻痺
・左側外側斜視
・左側軽度斜頚
内科治療を実施。
・プレドニゾロン1mg/kg、ST 20mg/kg、ファモチジン0.5mg/kg
2016年4月12日
内科治療に対し、反応はみられるもののプレドニゾロン減量で、
再発するため、MRI検査を実施
軽度の小脳ヘルニアと腰椎にまでおよぶ中心管の拡張をみとめた。
キアリ様奇形と診断
2016年5月18日
外科手術を実施。
翌日より起立、歩行可能。頸部痛は消失。
術後2日目にはよく走るようになった。
その後、経過は良好。内科治療は実施せず。
というものでした。
試験的開腹。いろいろ有用なものではありますが、なかなか我々一般病院では、おすすめしにくいもののひとつです。
血液検査、レントゲン検査、エコー検査、場合によっては内視鏡検査などを駆使して、診断を詰めていくわけですが、内視鏡検査まで行うのであれば、どうせ全身麻酔が必要なので、それならばの選択肢として、試験開腹は意味があるように思います。
ただ、だいたい調子悪いので、いろいろ検査が必要なケースなので、そこへ検査のための麻酔、というのに抵抗があるのはよくわかります。わたくしDr.BAOもなるべく避けて通りたい道ではあります。。
このウェブセミナーを配信している先生の病院は二次病院的な病院なので、一歩進んだ処置が行いやすい背景があると言えます。
キアリ様奇形とは、後頭骨形成不全、脳脊髄空洞症などを伴う病変。形態的な異常がベースになっているので、奇形と言われています。
バオでも小型犬を中心にたまにみられます。バオにはMRIがないので、北摂ベッツセンターまたはネオベッツVRセンターに検査を依頼します。
セミナーは以上でしたが、その他の質問も含め、今日はいろいろ質問しましたDr.BAOでした。
ではまた〜(^_^)ノノ゛〜
暑いので、ご家族、かわいいパートナー共々、ご自愛下さい〜
内容は、
1.『試験開腹術』
(猫、アビシニアン、去勢雄、5歳)
3日前から頻回の嘔吐と食欲不振で来院
初診日に造影検査を実施。胃から造影剤が排出されなかった。
翌日エコー検査を実施。十二指腸あたりが高エコーとなっていたが、
明らかな異物や閉塞性病変は検出されなかった。
⇒ 内科的に治療したが反応がうすく、嘔吐も落ち着く様子が無かったため、
試験開腹を提案
2.『キアリ様奇形』
(犬、キャバリア、避妊雌、7歳9ヶ月)
2015年11月
当院受診
以前よりスクラッチ行動あったが、10月下旬より頸部痛を認めた。
院内の神経学検査にて
・左側前後肢不全麻痺
・左側外側斜視
・左側軽度斜頚
内科治療を実施。
・プレドニゾロン1mg/kg、ST 20mg/kg、ファモチジン0.5mg/kg
2016年4月12日
内科治療に対し、反応はみられるもののプレドニゾロン減量で、
再発するため、MRI検査を実施
軽度の小脳ヘルニアと腰椎にまでおよぶ中心管の拡張をみとめた。
キアリ様奇形と診断
2016年5月18日
外科手術を実施。
翌日より起立、歩行可能。頸部痛は消失。
術後2日目にはよく走るようになった。
その後、経過は良好。内科治療は実施せず。
というものでした。
試験的開腹。いろいろ有用なものではありますが、なかなか我々一般病院では、おすすめしにくいもののひとつです。
血液検査、レントゲン検査、エコー検査、場合によっては内視鏡検査などを駆使して、診断を詰めていくわけですが、内視鏡検査まで行うのであれば、どうせ全身麻酔が必要なので、それならばの選択肢として、試験開腹は意味があるように思います。
ただ、だいたい調子悪いので、いろいろ検査が必要なケースなので、そこへ検査のための麻酔、というのに抵抗があるのはよくわかります。わたくしDr.BAOもなるべく避けて通りたい道ではあります。。
このウェブセミナーを配信している先生の病院は二次病院的な病院なので、一歩進んだ処置が行いやすい背景があると言えます。
キアリ様奇形とは、後頭骨形成不全、脳脊髄空洞症などを伴う病変。形態的な異常がベースになっているので、奇形と言われています。
バオでも小型犬を中心にたまにみられます。バオにはMRIがないので、北摂ベッツセンターまたはネオベッツVRセンターに検査を依頼します。
セミナーは以上でしたが、その他の質問も含め、今日はいろいろ質問しましたDr.BAOでした。
ではまた〜(^_^)ノノ゛〜
暑いので、ご家族、かわいいパートナー共々、ご自愛下さい〜
2016年7月11日月曜日
WJVF 第7回大会に参加して
7/10(日)は、WJVF 第7回大会@ホテルニューオータニ大阪に参加しました。
今回は、入院のワンちゃんの治療をしてからの参加となりましたので、午前はゆっくり企業展示を見て回りました。ん?企業の数、減ってるよね。なんか活気もないし。。て感じでした。なんちゃらミクスはどこへやら。。
さて、お昼ランチョンセミナーは、『慢性腸症へのアプローチ』と題して東京農工大の大森先生の講演。ランチョンセミナーは企業協賛でお弁当を提供してもらいながらセミナーを聴講するわけです。ま、獣医師軍団はそのあたり案外クールにこれはこれそれはそれができる人が多いので(たぶん)お弁当もらうから商品を推奨するには直結しません(`・ω・´)ノ笑
で、内容は、IBDを中心に、鑑別診断、そしてその際の薬剤の効果的な使用法について、でした。要はIBDを内視鏡を入れてバイオプシーしても確定診断には至らない、ならば、試験的治療をうまく使っていこうということでした。いままでバオでやっていたやり方です。
午後からはまずマネジメントセミナー2本を聴講しました。
『ブラックと呼ばせない!』
『何人雇用して大丈夫?』
の2本でした。
まだまだ"雇用"に関しては改善できることが多いなと感じました。努力を続けていきます。
最後のセッションは『臨床家のための外科的止血法』ということで大阪府大の秋吉先生の講演でした。
薬物的な止血もありますが、テーマは外科。ということで、とにかくまずは圧迫止血。そして鉗子による止血。結紮・クリップによる止血。電気的処理による止血。止血製剤による止血。の順番でした。めっちゃ大阪弁でした笑
外科の出血は避けて通れない道ですが、解剖の確認、経験、予測などである程度は防げますし、少なくできると思われます。器械などは優秀なものを用意していますので、あとは、、術者のウデ、、ですね。これまた日々精進〜!!
あ、去年、サザエさんのように財布を忘れてカフェに行くという大失態をかましたので、今年は、何回も確認して、鞄ごと持ってカフェでカプチーノすすりながら、般若心経の勉強してましたDr.BAOでした〜
にしても暑い(≧_≦)ノ
くれぐれもくれぐれも、熱中症になりませんよう、ご家族が注意してあげて下さいね!!
ではでは〜
今回は、入院のワンちゃんの治療をしてからの参加となりましたので、午前はゆっくり企業展示を見て回りました。ん?企業の数、減ってるよね。なんか活気もないし。。て感じでした。なんちゃらミクスはどこへやら。。
さて、お昼ランチョンセミナーは、『慢性腸症へのアプローチ』と題して東京農工大の大森先生の講演。ランチョンセミナーは企業協賛でお弁当を提供してもらいながらセミナーを聴講するわけです。ま、獣医師軍団はそのあたり案外クールにこれはこれそれはそれができる人が多いので(たぶん)お弁当もらうから商品を推奨するには直結しません(`・ω・´)ノ笑
で、内容は、IBDを中心に、鑑別診断、そしてその際の薬剤の効果的な使用法について、でした。要はIBDを内視鏡を入れてバイオプシーしても確定診断には至らない、ならば、試験的治療をうまく使っていこうということでした。いままでバオでやっていたやり方です。
午後からはまずマネジメントセミナー2本を聴講しました。
『ブラックと呼ばせない!』
『何人雇用して大丈夫?』
の2本でした。
まだまだ"雇用"に関しては改善できることが多いなと感じました。努力を続けていきます。
最後のセッションは『臨床家のための外科的止血法』ということで大阪府大の秋吉先生の講演でした。
薬物的な止血もありますが、テーマは外科。ということで、とにかくまずは圧迫止血。そして鉗子による止血。結紮・クリップによる止血。電気的処理による止血。止血製剤による止血。の順番でした。めっちゃ大阪弁でした笑
外科の出血は避けて通れない道ですが、解剖の確認、経験、予測などである程度は防げますし、少なくできると思われます。器械などは優秀なものを用意していますので、あとは、、術者のウデ、、ですね。これまた日々精進〜!!
あ、去年、サザエさんのように財布を忘れてカフェに行くという大失態をかましたので、今年は、何回も確認して、鞄ごと持ってカフェでカプチーノすすりながら、般若心経の勉強してましたDr.BAOでした〜
にしても暑い(≧_≦)ノ
くれぐれもくれぐれも、熱中症になりませんよう、ご家族が注意してあげて下さいね!!
ではでは〜
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