2015年11月30日月曜日

三大トカゲの臨床 〜グリーンイグアナ・フトアゴヒゲトカゲ・ヒョウモントカゲモドキ〜

11/29(日)は、三大トカゲの臨床 〜グリーンイグアナ・フトアゴヒゲトカゲ・ヒョウモントカゲモドキ〜 のセミナーを聴講するために、東京・入谷まで行ってまいりました。

秋はセミナー・学会が若干ブッキングしていますので、今回も行きたかった日本伝統獣医学会はあきらめて、こちらのセミナーに参加致しました。

というのも、最近バオにはトカゲさんがよく来院されます。
バオには、フトアゴさん、ヒョウモンさんが多いです。他の珍しい種類のトカゲさんもパラパラと。

エキゾ研究会やその他雑誌やインターネットなどからの情報でなんとか診療していますが、圧倒的に情報が不足していたわけで、のどから出た手に導かれて東京へ笑。

さすが講師の霍野先生はずっとエキゾ専門でやってきているので、解説がわかりやすく、時々ジョークもはさみながらの3時間、ずっと集中できました。
それにしても、東京のセミナーって、みんななんかウケがいまいち笑
講師の先生がココは笑い!って原稿に書いてるだろう所でも、あれっ、会場の反応薄っ!
って思いました。ソコんとこは関西は笑うとこは笑いますよ、みんな笑

内容を少しだけ。
グリーンイグアナ= グ
フトアゴヒゲトカゲ=フ
ヒョウモントカゲモドキ=ヒ

身体の大きさ グ 大 フ 中 ヒ 小
行動 グ 昼行性 フ 昼行性 ヒ 夜行性
生息 グ 樹上性 フ 半地上性 ヒ 地上性
食性 グ 草食 フ 雑食 ヒ 昆虫食・動物食
バリエーション グ 少ない フ 多い ヒ 多い
愛玩性 グ ◎ フ ○ ヒ △
コレクション性 グ × フ ○ ヒ ◎

トカゲの仲間でよく病院に来院される種類でも、これだけの違いがあるわけです。

これからもDr.BAOは古くからの獣医学のイイ面を残しつつ、新しい獣医学の情報にも後れをとることなく、がんばりま〜す(≧_≦)ノ゛

もうこたつ出しました?
かわいいパートナーもあったかくしてあげてくださいね♪

いよいよ12月。
皆様もイイお正月を迎えられますよう、あと1ヶ月がんばりましょう\=^_^=/
ではでは、Dr.BAOでした(^_^)ノ゛





2015年11月26日木曜日

VMN Live!『下顎3/4摘出手術および胃瘻カテーテル設置手術および過剰軟口蓋摘出手術』

11/26(木)、診療終了後、VMN Live!『下顎3/4摘出手術および胃瘻カテーテル設置手術および過剰軟口蓋摘出手術』を視聴しました。

Live webセミナーです。
今回の症例は下顎に扁平上皮癌ができた12才のフレンチブルドッグ。
下顎の部分切除は下顎骨も切らないといけないので、ソー(外科用の電動のこぎり)も必要になります。今回はあまり出血がなかったのですが、そういったコントロールも注意が必要です。アグレッシブな外科の割に、こぼしながらでも術後自力で食べられるケースは少なくないようです。

軟口蓋は硬口蓋の奥。マンガのあの"のどち○こ"のことです。フレンチブルドッグや短頭種(パグ、シーズー、ペキニーズなど)で、興奮時などガーガーあひるのように鳴く子がいますが、あれは軟口蓋が長く下に垂れ下がりすぎていて、吸気時に振動し、気道の前にあることから通気も悪くなり、酸欠などを起こしやすい状態なので、今回はついでに余剰部分をカットしたわけです。

で、口の大きな手術後は口から食事がとれないので、今回は胃瘻チューブ設置して、術後の栄養供給路を確保したわけです。

このあいだの週末は動物臨床医学会(昔から動臨研と呼ばれております)の学会がありました。体調崩しそうになったので、なかなかブログ書けずにおりました。また機会あれば書きます。実は、状態良くないワンちゃん入院中だったので、途中で抜けて帰ってきたんですけどね(^_^)ゞ

いよいよ冷えてきましたね。
皆様ご自愛下さい♡
そしてかわいいパートナーもあったかくしてあげてくださいね〜♪
ではでは、Dr.BAOでした(^_^)ノ゛


2015年11月12日木曜日

VMN Live!『1.異所性尿管  2.前立腺縫縮 3.尿管結石』

11/12(木) VMN Live!『1.異所性尿管  2.前立腺縫縮 3.尿管結石』を視聴しました。

またいつものwebセミナーです。

1. 異所性尿管とは、腎臓で作った尿は尿管を通って膀胱へ行くわけですが、その尿管が膀胱の膀胱三角という場所ではなく、直接尿道へ繋がっていたり、膀胱の出口あたりに開口していたりすると、尿がいつも淋歴して(ポタポタ落ちること)、尿漏れして、(この病気はメスに多いのですが)陰部周りが尿でただれているといった病気です。

異常な尿管をほぼ正しい膀胱の位置に開口させるように縫合するという手術になります。

バオでもハスキー全盛の頃、ハスキーのメスで経験しています。
当時はエコーもなく、レントゲンの造影検査で診断して、手術で改善しました。

2. 前立腺縫縮
今回は膿瘍ができたものを、まず切開して中の膿を出して、嚢胞をマットレス縫合でスペースをなくすやり方で縫合していました。

前立腺の異常もエコーの精度が上がって、発見しやすくなりました。

去勢や内科的な治療で改善する前立腺の異常もありますが、オペが必要なケースもあります。

3. 尿管結石
今回のケースは腎石もあり、尿管にも結石がつまったケース。
尿管の結石を尿管切開で摘出し、縫合したもの。

尿管結石はレントゲンの方が検出しやすいかもですね。
尿管がつまると、腎盂が拡張したり、水腎症になったりと腎臓へ影響しますから、やはりオペが必要になりますね。尿管ステントという方法もありますが、縫合で済ませられるケースはその方がベターなように思います。

診察終わったころの20:30から始まるオペのライブ。ライブと言っても今日の3題は録画ですけどね。質問はうけてくれて、その場で回答してくれるというところがいいですね。
今日もちゃんと質問しましたヨ。

夜が寒くなってきましたね。
あなたのかわいいパートナーも冷えないように気をつけてあげて下さいね。

ではでは、Dr.BAOでした(^_^)ノ
Bonne nuit (オヤスミ)









2015年11月11日水曜日

日本ペット中医学研究会 関西地区症例検討会に参加しました

11/8(日)は、日本ペット中医学研究会 関西地区症例検討会@神戸に参加しました。

いろいろバッティングした日曜だったのですが、座長を仰せつかっておりましたので、こちらを優先させていただきました。

日本ペット中医学研究会 関西支部の会員の先生が動物用漢方を使用した症例を発表され、会員の先生方の質問・ご意見をお聞きし、中医師の先生に中医学的なご解説を頂くというスタイルは今回もでした。中医師はいつもの楊達老師〜m(_ _)mへへ〜

今回は猫ちゃんの症例3題。
糖尿病、慢性膀胱炎、扁平上皮癌。

それぞれ、治療にあたり、苦労され、いろいろ工夫されていました。

そう、困難なことをどう乗り越えていくか。中医学的なアプローチでも攻める時は攻めないといけないし、護る時はしっかり護るわけで。

それと、Dr.BAOも苦労するのが、どうやって猫ちゃんに漢方を飲ませるか、という点。

もともとはイスクラ産業の動物用漢方は錠剤の製剤なので、つっこんで飲んでくれるのが一番なのですが、それができない場合は、粉にして何か味のあるものと混ぜて与える、粉にしてシロップに混ぜて与える、とか、いろいろ試行錯誤ですね。

でも、ちゃんと飲んでもらえたら、きっとプラスになるだろうという時も多く、猫ちゃんに対する投薬、という難問はこれからもつづく、ですねゞ

神戸の検討会は三宮と元町の間のホールであるのですが、三宮まで阪急電車で行きます。神戸線の風景は母方の実家がこの神戸沿線にあったこともあり、幼い時の記憶と重なる風景なんです。
今は亡き母方の祖父は音楽の先生で、学校の先生でもあり、宝塚の音楽にも少し関わっていたと聞いています。祖父が最後使っていたピアノが今、Dr.BAOの家にあります。

Dr.BAOは今、管楽器です。
楽器はほんといいですね。

秋の夜長、冷えないように注意して、それぞれの秋をお楽しみ下さい〜
Dr.BAOでした(^_^)ノ








2015年11月1日日曜日

『一次診療施設で対応すべき小動物眼科手術の基本テクニック』セミナー

11/1(日)は『一次診療施設で対応すべき小動物眼科手術の基本テクニック』セミナーに参加しました。

1.眼科手術器具の説明

2.眼瞼内反症

3.眼瞼腫瘤

4.瞬膜腺脱出

5.自発性慢性角膜上皮欠損症(SCCEDs)

6.緑内障

7.眼球摘出

以上のような内容でした。

今日の講師の先生は日獣大の余戸先生。
難しい内容をとてもわかりやすく解説して下さいました。

バオでは開業以来、眼科診療にもチカラを入れてきましたが、同じ北摂には眼科専門病院もありますし、他にも眼科専門医もいるという恵まれた地域ですが、いつもかかっている病院でのできる範囲が広ければ広いほど深ければ深いほど患者さんの移動が少なくて済み、動物さんのストレスなどの負担も少なくて済むと思い、また新しい情報を求めて今日も行ってまいりました。

上記のような内容の範囲を超えた病態には専門医をご紹介致します。
私たち一次病院はその的確な判断も大事な仕事です。

とにかくあそこへ行けばなんとかなる。

そんな病院を、明日からも目指してまいります(`・ω・´)ノ゛

Dr.BAOでした(^_^)ノ