2015年10月19日月曜日

ペット中医学基礎講座「診断から弁証、処方までの流れ」

10/18(日)は東京 イスクラ産業での日本ペット中医学研究会で、ペット中医学基礎講座「診断から弁証、処方までの流れ」を聴講しました。

講師は勝手に師と仰ぐ楊達中医師。楊達老師〜m(_ _)mへへーっ

ステップ1 : 症状をチェックする

ステップ2 : 証型の弁証

ステップ3 : 治則の確定と処方の選択

ステップ4 : 治療の説明(カウンセリング)

ステップ5 : 再発の予防と体質作り

以上のような5ステップを踏みながら現場では診療を進めていくわけです。

従来の西洋医学的なアプローチ、検査などはもちろん参考になります。
ただ、従来通りのそこから診断、治療という流れではなく、その結果もふまえて、中医学的に診断していくわけです。

ステップ4は大事ですね。我々側とご家族が、その動物さんの現状を共有し、治療の内容の確認をし、展望を共有するという過程ですね。
良くないのは我々が思っているビジョンとご家族が持つそれとのギャップがある場合です。十分時間をかけて、不明な点を明らかにし、ご家族の不明不安を取り除くことが我々の大事な仕事だと感じます。

それと中医学の特徴とも言える『養生』の考え方がステップ5ですね。
西洋医学的には病気が治れば治療は終わり。
中医学はそこから体質改善、病気予防(再発予防)、QOLの向上などを含む『養生』という段階に入っていくわけです。
この考え方がとにかく私Dr.BAOはすばらしいと思うわけです。
中医学の真骨頂とでも言うべき点かと(^_^)


ま、実際には人の中医学を動物に応用する場合にいろいろ難しい点もあります。

舌診といって舌の色や舌苔の様子などを見るのですが、フレンドリーなワンちゃんネコちゃんならいざ知らず、口さえ触れない動物さんの場合、舌診はあきらめるか、チラ見しかありません笑
とか、寒がり、はわかるとして、のぼせやほてり、わかりますか??
ワンちゃんのぼせてますね〜、とか、ネコちゃんほてってますね〜、とか。。
寒がりは陽虚、ほてりは陰虚、でそれぞれ治療が異なるわけです。

そういった難しさは西洋医学以上のものがあると思いますが、そこは経験と実績がものをいう世界なのかもしれませんね。実践の医学、中医学。日々研鑽あるのみ(`・ω・´)✏️

ということで、午後の部へ続く〜

Dr.BAOでした〜(^_^)ノ



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