7/13(木)、(以前なら午後診終了後、と言ったところですが、現在木曜・土曜・祝日の午後休診していますので) 夜からVMN Live! 『大腿骨頭壊死症 右側大腿骨頭頚部の切除術』を視聴しました。
大腿骨頭壊死(レッグ・ペルテス病)は、犬の場合、成長期の小型犬にみられ、詳細な原因は不明ですが、大腿骨頭への血行が悪化し、虚血性に大腿骨頭が壊死性の変化を起こし、骨質の変化、変形を起こし、疼痛感から患肢を挙上するようになり、患肢の筋肉の萎縮を伴うようになる疾患です。大概、消炎鎮痛剤では限界があり、患者が若齢ということもあり、外科的に大腿骨頭を切除する方法がとられます。
大型犬、ヒト(人にも同様の疾患があるのですね。骨切り術や人工関節置換術などが行われるようです)の場合は、骨頭切除だけだと、後々支障が出る場合がありますが、小型犬は元々体重も軽いので、骨頭切除による仮関節形成でほぼ一生支障が無い場合が多いです。
と、先に大腿骨頭壊死について書きました。
で、今回の症例は、、、
(トイプードル、1才齢、未避妊雌、体重2.3kg)
【経過】
・1ヶ月前から右後肢跛行で紹介病院を受診
・紹介病院で大腿骨頭壊死症を診断され、手術を希望し当院を紹介受診
・歩様は右後肢の非負重性の跛行が認められ、触診では右股関節の伸展痛と
大腿部筋量の減少が認められた
・股関節のレントゲン画像では、両後肢の大腿骨頭頚部の変形が認められ、
特に右大腿骨頭で重度に認められた
⇒ 今回疼痛のある右股関節の症状緩和のため、右側大腿骨頭頚部の切除を実施
というものでした。
診断はレントゲン検査。
CTやMRIがだんだん小動物医療の現場でも一般的になりつつありますが、レントゲン検査も症例によっては最も有効な診断方法になり得ます。
あらゆる場面で、動物さんに負担をかけず最大限の結果を出す。
バオが日頃心がけていることです。
この外科も、対象動物さんが若齢ということでオペが第1選択になりますね。
でも、同様な疾患でも、高齢の変形性関節症などは、どちらかというと内科的な治療が優先されるとDr.BAOは考えますし、実際鎮痛剤、漢方薬などを使用し、後はレーザー照射やリハビリなどを交えて、少しでも良い状態をキープすることに重点を置いています。
さて、全国的にぼちぼち梅雨明けですね。
雹が降ったところもあるみたいですが(^_^;)
ゲリラ豪雨もありますし、引き続き熱中症もお気をつけ下さいね。
Dr.BAOでした(^_^)ノノ゛
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