2016年2月10日水曜日

ペット中医学応用講座「中医皮膚病の弁証論治」「方剤学1」

2/7(日)のJPCM(日本ペット中医学研究会)@東京の午後の部のペット中医学応用講座に行ってきました。
1. 楊暁波中医師による「中医皮膚病の弁証論治」
2. 薛叶祥中医師による「方剤学1」

といった内容でした。

どんな病気でもそうなんですが、中医学の得意領域は急性疾患より慢性疾患なのではと日頃感じております。中医師の先生は急性症でも中医である程度対応できるとおっしゃるでしょうが、やはり動物医療の現場では急性症では何らかの結果をなるべく早く出したいと思いますので、今まで使い慣れた、ある程度結果が予測できる西洋医学的アプローチで進めることになります。

逆に慢性化した病態には、漢方は非常にチカラを発揮するのではと感じる今日この頃です。
で、皮膚病も急性湿疹などは別として、アレルギー性皮膚炎や脂漏症などは漢方の比較的得意とするところではないかと。

バオではアレルギー性皮膚炎が疑われた場合、アレルゲンの検査をおすすめしています(費用が結構かかりますので、もちろんご相談して進めていますが)。その上でご家族とご相談して食事療法、内服、外用、シャンプー剤などを決めていきます。そんな中で、中医学的アプローチをおすすめしているケースも最近けっこうあります。で、そこそこの結果が出ているのも確かです。そういう意味で皮膚科における中医学の役割は大きいと感じています。

次の方剤学は、中薬(日本でいう生薬)を組み合わせたものが方剤。
例えば、麻黄湯は麻黄、桂枝、杏仁、炙甘草を調合したもの。
それぞれの中薬がもつ薬理作用を組み合わせて、中医の治法の八方(汗法、吐法、下法、和法、温法、清法、消法、補法)に合わせて使用する。

現在、バオで扱っている漢方は、イスクラ産業のペット用漢方。
ただ、イスクラ産業の中医師の先生もおっしゃるように、現在それらですべての病気に対応できるわけではない。で、新製品の開発もどんどん進んでいるらしいけれど、それらにももちろん中薬が調合されているわけでもあり、中薬学、方剤学を学ぶことは大変役に立つとのことで、講座が設けられたのです。

なかなか手強い内容ですが、早速翌日「中薬学」「方剤学」ついでに「診断学」の本を密林でポチりました笑。診断学の本が残念ながら、なかなかいい本がないんですよね。で、このセミナーは貴重だなと。

これからも中医学(も)がんばりまーす\(^_^)/
の、Dr.BAOでした〜(^_^)ノノ゛

カゼひくなよ〜、歯〜みがけよ〜



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