2016年11月17日木曜日

VMN Live! 『ビデオ解説』 ●脾臓摘出手術 ●小腸腫瘍摘出時の腸管吻合術

11/17(木)午後診終了後、VMN Live! 『ビデオ解説』 ●脾臓摘出手術 ●小腸腫瘍摘出時の腸管吻合術 を視聴しました。

WEB Liveオペセミナーでした。

今回はまず、脾臓摘出手術。
症例は術後の病理組織検査で過形成という診断の、とても大きな脾臓の腫瘤でした。
脾臓の腫瘤はエコーでも偶然見つかることも多いものですが、それが腫瘍か否か、良性か悪性かという術前の検査(針生検など)は、血管が豊富な臓器故に行わずに手術で脾臓摘出になることが多いですね。とくに大きな腫瘤ですと。良性悪性に関わらず、腹腔内で破裂してしまう可能性もあるわけですし、早期の摘出が必要となるわけです。
で、摘出後に病理検査で何者かを突き止めるわけです。
バオでも血管をシーリングする器械(リガシュア)導入後は脾臓摘出がとても速く行えるようになりました。

次に、小腸から大腸にかけて腫瘤ができた腸の部分切除。
字のごとく小腸と大腸は直径が違いますし、内腔の菌数も違いますので、吻合時は注意を要します。
大腸をまあまあ切除することになったようですが、その場合、大腸の働きである水分の吸収、便を調えるということが十分できなくなるので、便は常に軟便から軽度な下痢便になる可能性があります。

我々手術を行う側は、そうした手術そのものの危険性もさることながら、術後の考えられ得るリスクのようなことも、ご家族にお話し、十分納得の上で、メスを入れる必要があります。緊急の場合を除いては。。

そういうことを含め、何がベストでベターでグッドなのか。。よく話し合って、動物さんに適したことを進めていければと思うDr.BAOなのでした〜。

ではでは〜(^_^)ノノ゛

寒くなってきました。
あったかくしてお過ごし下さい〜🍀


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